親の引っ越しで荷物を減らすには?家具選び・買取・処分を手伝った体験

家具と段ボールを前に、持っていく物を親子で相談する様子を描いたイラスト 住まい・暮らし

親の引っ越しで、長年使ってきた家具や荷物をどう減らすか。まだ使える物や思い出の品を前にすると、なかなか決まりませんよね。片づけを進めたいけれど、親が大切にしてきた物だと思うと、簡単に手放してとも言いにくいところです。

両親の新居は、前の家より少しコンパクトになりました。荷物をそのまま全部持っていくわけにはいかず、里帰り中だったわたしも一緒に整理を手伝いました。

そのとき役立ったのは、新しい家で何に使うか、どこに置くかを具体的に考えること。一度で決めようとせず、両親と何度も家の中を回りました。

そして、不用品の処分と荷造りは業者にお願いしました。費用はかかりましたが、両親の体への負担を考えると、頼んでよかったと思っています。

今回は、家具を選ぶところから、思ったようには進まなかった買取、処分や荷造りをお願いするまでの体験をお話しします。

家具は「まだ使える」より、新居での使い道を考えた

特に悩んだのは、収納家具でした。

きれいだし、まだ使える。そう言われると、たしかにそうなんです。でも、新しい家で何を入れるのかが決まっていない収納家具まで持っていくと、部屋が家具でいっぱいに。収納するための家具に、暮らす場所を取られてしまいます。

そこで、中に何を収納するのかがはっきりしている物に、持っていくための番号札をつけてもらいました。父はそれをパソコンで一覧にしていました。

まだ使えるという理由で持っていこうとする物は、使い道を確認。はっきりしなければ、手放すことを勧めました。

家具の大きさを測って、間取りの上に置いてみる

父は持っていきたい家具を採寸し、Excelの図形を使って、新居の間取りにどう配置するかを考えていました。

そうすると、どうしても入らない家具が出てきます。優先順位の低い物は諦め、入るとしても家具だらけになってしまう部屋は、わたしからも見直すよう強く伝えました。

持っていきたい気持ちはあっても、部屋は広がってくれません。置けるかどうかを目に見える形にすると、そのあたりがはっきりします。Excelを使わなくても、紙に間取りと家具を書いて考えてみるのはよさそうです。

テレビ台は、あまり使っていなかったタンスで代用

父が持っていきたがった物に、ガラスのショーケースになったテレビ台がありました。テレビの幅より小さめの物です。

わたしは収納を優先したくて、あまり使っていなかった背の低めの洋服ダンスを、テレビ台にするよう何度も勧めました。テレビの位置は高くなりますが、収納も兼ねられます。

父は、しぶしぶ了承。すんなり決まったわけではありませんが、今はその選択でよかったと思っています。

思い出の品は、一度で決められなかった

父は、物を修理しながら大切に使ってきた人です。手放すのが苦手で、思い入れのある物は簡単には決められませんでした。

父と母と、当時臨月だったわたし。3人で家中を少なくとも3回は回り、持っていくかどうかを繰り返し考えました。

一度見ただけでは決まらなかった物も、何度か考えるうちに、少しずつ頭が整理されていくように感じました。一回で決まらないと、なかなか進まないなと思うこともありますよね。わたしたちも、何度も同じ物を前にして考えていました。

母は特に、洋服や食器を手放しにくかったようです。そのとき、兄の助言が後押しになりました。

ぼろぼろになった物を手放して、きれいだから、貰い物だから、高価だからと使わずにいたお気に入りを普段使いにしたら、気分も上がる。そんな話をしてくれたことで、母の決断が進みました。

ただ、すべての荷物を確認できたわけではありません。雑貨の一部は父がすでに段ボールに詰めていて、中身までは見られませんでした。新居で、どうしてこれを持ってきたんだろうと思う物も、ときどきあります。あれだけ確認したつもりでも、なぜか一緒に引っ越してきた物があるんですよね。

何度考えても、実際に住んでみないと分からないことはある。最初から完璧に選び切るのは難しいなと、今も感じています。

買取を頼んでも、手放したい物が売れるとは限らなかった

引っ越しの数か月前には、訪問買取もお願いしました。

きっかけは、節句人形を買い取るというキャンペーンの広告です。わたしと兄弟の節句人形が2セットあり、問い合わせの電話やフォームで、30数年前の人形だと伝えていました。

でも、訪問査定を受けても、買取には至りませんでした。比較したい気持ちや、別の会社なら買い取ってもらえるかもしれないという思いもあり、ほかにも2社ほど相談しましたが、人形はどこでも売れませんでした。

母の着物もお願いしました。約30着あったうち、買い取ってもらえたのは2着。合計1,000円でした。

母にとっては、親がしつらえてくれた大切な着物です。その値段がついたとき、母はとても悲しそうに見えました。

広告を見て期待していた分、買い取ってもらえない物が多く残ったのは残念でした。広告だけで期待しすぎたかな、と反省もしています。ただ、当時の広告の詳しい条件や、個々の査定理由までは分かりません。

わたしたちの場合は、買取だけでは荷物の整理は終わりませんでした。買い取ってもらえなかった節句人形や着物は前の家に残し、ほかの不用品と一緒に処分をお願いしました。

不用品は前の家に残し、引っ越し後に処分を依頼

不用品の処分は、不動産会社につながりのある地元業者にお願いしました。

事前に不動産会社へ希望を伝え、提携先について概要を聞いておきました。引っ越し後、不用品だけが残った家で現地調査と見積もりを受け、最終的に依頼しています。

父は自分で処分することも考えていた様子でした。でも、足腰や肩が悪い父に任せるのは心配で、わたしがやめるよう説得しました。

地域の不用品処分サービスも調べました。トラック1台分なら積載量によらず料金が変わらないという業者もありましたが、自分たちの立ち会いが必要でした。

今回は引っ越し前日に荷造りを頼む予定だったので、持っていく物もたくさん残る中で処分を進めるのは大変そうです。そのため、引っ越してからお願いできる、不動産会社提携のサービスを選びました。

残したのは、家具、絨毯、カーテン、食器、電化製品、人形、着物など。自分たちで運んだり、品物ごとにどう捨てるかを考えたりせず、不要な物を置いていけたのは、本当に助かりました。

もちろん、自分たちで処分するより費用はかかります。できるだけ出費を抑えたいと、頼むかどうか迷いますよね。それでも、手間や労力を考えると、わたしはここにはお金をかけたいと思いました。これは今回依頼した先での体験なので、同じように頼む場合も、回収してもらう品や作業の範囲を見積もり時に確認しておくと安心です。

これから処分を頼む方へ

ここからは、体験談とは別に、依頼前の確認についてです。家庭の不用品や粗大ごみは、まずお住まいの自治体の回収案内を確認し、業者に頼む場合は市区町村の委託・許可を受けているかを確かめてください。エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の「家電4品目」には、家電リサイクル法に沿った処分が必要です。詳しくは環境省の引っ越し時のごみの出し方に関する案内(PDF)を参考にしてください。

荷造りもプロに頼んでよかった

元は4人家族で暮らしていた家です。少しずつ不用品を処分していても、まだまだ荷物がありました。親の趣味の絵画の額やガラス細工もあり、自分たちで梱包するのは大変そうでした。

両親は足腰が悪く、詰めた段ボールを重ねるだけでも負担になりそうです。そこで、サカイ引越センターに荷造りをお願いしました。

それでも父は自分でやろうとして、契約後も段ボールに物を詰めていました。荷造りをお願いしたはずなのに、父の荷造りも続いている。わたしは何度も説得しました。里帰りでその場にいられてよかったと感じます。

貴重品や下着など、見られたくない物は自分たちで梱包しておく必要がある、という話でしたが、荷造り全体を任せられたのは大きかったです。

記憶では、荷造りは半日くらいで終わりました。段ボールも、その日のうちに全部運び出してくれたそうです。翌日は残った大きな家具などの搬出だけになり、あまりの早さに「やっぱりプロやな」と話しました。

段ボールは約150箱あったようで、後から、全部自分たちでやっていたらどうなっていただろうと話したほどです。時間や箱数は当時の記憶や聞いた話で、前日の搬出も含め、通常のサービス内容を示すものではありません。

引っ越しの見積もりは3社にそれぞれ個別に依頼しました。一括見積もりサービスは使っていません。サカイは対応が早く、値段の相談にもできる限り応じてくれました。わたしや兄にも利用経験があり、気持ちよく対応してもらっていたことから、両親にも勧めました。

引っ越した後の暮らしに、体力を残してほしい

今回、荷物を減らすうえで役立ったのは、新居での使い道と置き場所を考え、何度も両親と確認したことでした。思い出の品は簡単には決まらず、買取で全部片づくわけでもありませんでした。

そして、処分や荷造りまで自分たちで抱え込まなくてよかったと、強く感じています。

引っ越しが終われば、荷解きや新しい暮らしが待っています。その前に無理をして体調を崩してしまっては、その後も大変です。

予算や体調、家族が手伝える範囲はそれぞれですが、わたしは、頼めるところはプロに頼んでよかったと思っています。持ち物を選ぶことと、重い物を運び、荷物を詰めること。親子で考える部分は一緒に考え、作業をどこまで任せるかも早めに相談できるといいですね。

親の住み替えでは、荷物以外にも考えることがありました。購入後の生活費が気になる方には、両親の資産とライフプランを見直した体験を、家の売却先を探している方には、親の家を売る不動産会社を選んだ体験もまとめています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました